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 細川晶生の手技療法塾、細川晶生の整体セミナーの資料を公開いたします。実際には、この資料をもとに濃密なセミナーを行っています。  セミナーはいたるところで開催されていますが、当セミナーは、グローバルな知識と経験をもとに臨床で役立つ徹底した講義内容となっております。  どんなご質問にもお答えしております。まさに、実践的なセミナーです。
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細川『手技療法』塾 セミナー 平成21年2月22日

テーマ 捻挫治療の即効アプローチ法の検     
時間、および期間の大幅短縮、効果絶大な改善を得るために

 

主な対象となる疾患について 

 

 足関節(内反)捻挫 アキレス腱炎・周囲炎 アキレス腱断裂後の早期回復 足底腱膜炎 など

 

 

はじめに・・・・

 今回は、足関節捻挫の即効アプローチを中心に、足部周囲に生じる損傷・障害・症状に対する効果的なアプローチ法を公開いたします。当セミナーの趣旨として、「臨床ですぐに実践しやすいものを提供すること」に重点をおいてますので、できるだけ技術指導に時間をかけたいところです。しかし、ここで紹介するアプローチの技術には、それぞれ重要な治効理論が存在します。これらを理解しておくと、臨床で非常に役立ちます。その点についても適宜お話していきます。また、一回の最大効果を得るための施術時間を約30分に設定してますので、接骨院などでは、適応しやすいように改良してください。また、ご質問等は大歓迎です。お気軽に質問してください。

 

 

 

いわゆる一般的(教科書的)な捻挫治療について

 

 足関節捻挫に関して、一般的な整形外科ではXP(レントゲン)にて骨折がなければ、鎮痛剤の服用と外用薬としてのシップの処方、および、簡易サポーターによる固定が指示されることが多い。

 距腿関節の損傷においては、前距靭帯→踵靭帯→後距靭帯損傷の順に重症とされる部分断裂は3週間固定、完全断裂は6週間固定後サポーターなどを使い後療法を行う。

 

 また、以下のように捻挫を分類することが多い。

 

  いわゆる捻挫の分類

    1 軟部組織の微小断裂

・・・圧痛、局所の腫脹は軽度である。足関節の不安定性はない。

 

    2 部分断裂 部分的に関節面の不安定性・機能障害

     ・・・受傷時に、何か軋轢音を感じ、切れた感じがすることが多い。腫脹と圧痛はあるが、

       3~4日後にひどくなることが多い。歩行がやや困難である。

 

    3 完全断裂  著名な関節面の不安定性・機能障害 (脱臼にいたる場合も)

     ・・・多くの場合、瞬間的に亜脱臼を生じ、もとに戻ったものである。腫脹と圧痛は著名。

       不安定性も強度で、足関節を使っての歩行は困難である。

 

 ⇒ 今回のセミナーで技術の対象は上記1、2をメインとし、症状(痛み・腫れ)の劇的緩和を目指す。3に関してはギプス等による固定終了後の効果的な「後療」として扱い、痛みの軽減とさまざまな残存症状の早期解消を目指します。

『考える』コーナー・・・さまざまな疑問・論点・アプローチ法について

 

 

・3~6週間の適切な患部(足関節90度)固定と安静で軟部組織は回復する???

⇒ 軟部組織の繊維化進行、瘢痕化進行、さらには関節拘縮の進行の可能性が高い。この点は、後療的リハビリの質と量で解消できればよいが、現実にはうまくいかないことがほとんど。

 

 

 

・捻挫を矯正をすべきか否か? 

  受傷直後や一定期間たたずに矯正すると軟部組織が壊れる??

 

      矯正とは  ・・・・①関節に対して、ある方向へ動きをつける

               ②関節の位置を正常な位置へもどすように外力を加える    

                    *「関節の遊び」の範囲で手技をおこなう

    ⇒その加え方は、必ず力の弱い方法からはじめ、徐々に強い方法へ変えていく

        弱い刺激   ・・・・・・・・ホールド法

        中くらいの刺激  ・・・・モビリゼーション(振動)法

        強い刺激   ・・・・・・・・スラスト法(高速低振幅押圧法)・・・狭義の「矯正」

 

 

 

・捻挫を完全固定すべきか(ホワイトテープの功罪)。また、荷重を避けるべきか否か

  ⇒ 半固定・補助的固定の重要性   早めの荷重訓練の重要性(グローバルな視点から)

 

 

 

・急性期RICE処置、および炎症ピ-ク後のクライオ(冷却)・温熱療法などについて

 

 

 

・冷シップ(鎮痛剤入り)の効果とは 

 使うなら・・

 

 

・メンソレータムQ(あるいは、その他の外用消炎鎮痛剤)  +  キネシオ(伸縮)テープ

 

 

・炎症反応の本質・意義・・・・  くすぶり炎と慢性化  ⇒治療としての「炎症の再燃」

 

 

・なぜ、捻挫はクセになるのか (慢性足関節不安定症) 

①足部の感覚受容器の異常化(共同運動、反射、反応時間)

②動揺関節化(たとえば、靭帯の緩み)

③周囲筋の異常(短縮・硬化・筋力低下・持久力の低下)

④足底3点重心(5点)、および3つの(5つ)アーチのアンバランス

⑤利き足、利き腕のバランス理論における原理・・・下肢長のアンバランスや骨盤のゆがみ

 

⇒「木を見て森を見ず」ではなく、身体運動系・神経系の連動・連携を考えるべき

捻挫の実態について(グローバル、かつ最新の徒手医学をふまえて)

 

・足関節捻挫とは・・・・・

 ①足関節の関節機能異常・変位 +  周囲筋の反射的・防御的筋スパズム     

 ②脛腓関節の関節機能異常・変位と脛腓結合の不安定化 

 ③立方骨の下方変位 舟状骨変位 リスフラン関節変位

 ④「前距腓靭帯損や踵腓靭帯、後距腓靭帯の損傷」と反射的・防御的筋スパズム、

   および炎症反応(発痛物質)

 ⑤二次災害的な周囲、および全身の機能異常による症状の悪化。

 

 

 

・足関節捻挫のグローバルな最新リハビリテーションについて(アメリカ)

 

 ギプスや包帯による固定は筋力低下や可動域減少、再受傷の可能性が高まるので、RICE処置で炎症を鎮めたらできる限り早く動かすことを強調している。

 例えば、2日間のRICE処置の後に、内反の危険性なく底背屈できる着脱可能なエアーキャストのような装具を使用する。これは、テーピングなどで内反阻止の張り方により代用できる。

 足関節捻挫後48時間以内にリハビリ(トレーニング)を開始する。72時間後には、装具をつけた状態で、ジョギング・ジャンプを行う。荷重をトコトン勧めている点がおもしろい。

 

 

 

 

・筋スパズムや筋の異常緊張 ⇒ 疼痛の増強 ⇒累積疲労

  *捻挫関連の最重要スパズム筋 ・・・・ 腓骨筋群 足底筋群 下腿三頭筋 大腰筋

 

 

 

 

 

・他関節への影響(可逆性)・・・連動・反射によるもの 「股関節 肩関節 顎関節、手関節」

 

 

 

 

・腫れをすぱやく引かせる、神経リンパ反射テクニックと特殊リンパドレナージュ法について

 

 

 

 

 

矯正についての再確認・・・・①関節に対して、ある方向へ動きをつける

                ②関節の位置を正常な位置へもどすように外力を加える           

 

        *その加え方は、必ず力の弱い方法からはじめ、徐々に強い方法へ変えていく

        ・弱い刺激   ・・・・・・・・ホールド法

        ・中くらいの刺激  ・・・・モビリゼーション(振動)法 ・・・狭義の「関節モビリゼーション」

        ・強い刺激   ・・・・・・・・スラスト法(高速低振幅押圧法)・・・狭義の「矯正」




細川手技療法塾式:足関節捻挫の即効アプローチの実践
   

 

Ⅰ. いわゆる捻挫の分類1と2について

 1 検査  

 

 

 2 仰臥位(長坐位も可)でのアプローチ

   ・腫れがかなりある場合

      ①冷却療法      

 

 

      ②(神経リンパ反射テクニック) + 特殊リンパドレナージュ

 

 

 

   ・腫れがないか、あまりない場合

      ③足関節矯正(おもに距腿関節の頚骨前方変位)と脛腓関節矯正の矯正

        *距骨下関節矯正をこの段階でやることもあるが、まだやらなくてもいい

        *足根骨変位が明確にある場合は、その矯正で症状は劇的に回復する。

  

      

 

      ④大腰筋調整

 

 

 

      ⑤腓骨筋と足底筋群の弛緩法

        *足関節はなるべく背屈・外反位気味でおこなうこと

        *なるべく時間をかける

 

 

 

      ⑥特効ツボ刺激法   例:   照海 解谿 承山 飛陽  etc

 

 

 

 

 3 側臥位でのアプローチ(患側が下)

      ①ポジショナルリリーステクニックによる痛みの緩和

 

 

 

   

      ②仙腸関節のモビリゼーション・矯正(関節運動学を考慮して)

 

 

 

      ③神経リンパ反射テクニックによる、筋の活性化。

 

 4 その他、特効アプローチの活用

    

 

・足根骨矯正

  足の甲から指への放散痛・しびれ⇒舟状骨、立方骨、リスフラン関節の矯正

  *アーチが消失している場合はテーピングか足底板

 

 

 

 

・活性型筋筋膜トリガーポイント療法による関連痛パターンから足関節や足部の痛みを緩和する。

 ⇒ 「疼痛部位=関連痛部位」と考え、トリガーポイントを探し出して、阻血性持続圧法にて刺激

    を加える。その後、可能な限り、15秒間のストレッチをおこなう。

 

 *好発部位について(要記憶)  

 

  ・外果周辺の痛み・・・短腓骨筋TRP。外果の5横指上。

 

  ・足関節前面~足背部、および外果後方の痛み

     ・・・・第3腓骨筋TRP。内外両果を結ぶ線の5横指上、脛骨の2横指外側

 

  ・大腿外側~下腿外側~外果の痛み

        ・・・・小殿筋TRP。腸骨稜の中点と大転子を結んだ中間点

 

  ・脛骨内側~足背部~母指の痛み・・・・前脛骨筋TRP。脛骨粗面の4横指下のすぐ外側

 

  ・足背部(外側より)・・・・短指伸筋TRP。外果の3横指前

 

  ・アキレス腱~踵の痛み・・・・ひらめ筋TRP。内果の5横指上、3横指後方

 

  ・アキレス腱、および足底全体の痛み

          ・・・・後脛骨筋TRP。脛骨粗面の5横指下で脛骨内縁のすぐ内側

 

  ・つちふまずの痛み・・・・腓腹筋TRP。筋腹からさがす。

 

 

 

  

・皮膚刺激による副交感神経反射をねらうアプローチ

 

 

 

・キネシオテープを応用した半固定、疼痛緩和の方法

  例 エイトフィギア  ヒールロック  疼痛緩和の一枚貼り  リンパ流の促進貼り

 

 

・操体法・筋エネルギー法の活用

 

 

. いわゆる捻挫の分類3の「後療」について

 

 1  温熱療法 + 電気療法

 

 2  繊維化、瘢痕化の解消テクニック

     ・・・筋膜リリース法、特殊ストレッチ法、筋繊維横断刺激法

   *軟部組織の繊維化・瘢痕化進行、さらには関節拘縮の進行の可能性が高いため

 

 3  操体法・筋エネルギーテクニック、アイソレイト収縮法による可動域促進。

 

 4  エクササイズによる固有受容器の再教育

 

 

 

・足関節捻挫の予防のために

 

 ①足関節が15度以上背屈できるように、アキレス腱や下腿三頭筋の伸張性を得る

   ⇒関節モビリゼーション可動域増進法、個別筋ストレッチ、ストレッチボード

 

 ②足関節の外反可動性をできるだけつける(関節モビリゼーション)

 

 ③腓骨筋の強化(外反トレーニング)

 

 ④固有受容器の再教育

 

 

 

 

・足関節捻挫の後遺症と改善法

 

 ①捻挫を繰り返す(対策は紹介済み)。

 

 ②疲れるとすぐに鈍痛が生じたりむくんだりする。

    ⇒筋膜リリース法。アイソレイト収縮法(リバウンドあり)。テーピング法。

      膝窩部リンパポンピング法。 温熱・冷却療法。

 

 ③下肢全体がだるくなる、違和感がでやすくなる。

    ⇒大腿四頭筋の弛緩とストレッチ。膝裏の硬結解消(操体法など)。殿筋アプローチ。

 

 ④膝痛や腰痛持ちになりやすい。

    ⇒主訴へのアプローチに加え、足関節施術後のテーピング半固定による変化を確認する。

     半固定は3週間を目安にする。

 

 

 

 

その他の損傷・障害についての即効アプローチ

捻挫へのアプローチ法をもとに適宜、口頭で紹介していきます。

 

 

、アキレス腱炎・周囲炎 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

、アキレス腱裂後の早期回復 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

、足底腱膜炎

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