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 細川晶生の手技療法塾、細川晶生の整体セミナーの資料を公開いたします。実際には、この資料をもとに濃密なセミナーを行っています。  セミナーはいたるところで開催されていますが、当セミナーは、グローバルな知識と経験をもとに臨床で役立つ徹底した講義内容となっております。  どんなご質問にもお答えしております。まさに、実践的なセミナーです。
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                  NTO手技療法協議会 勉強会   文責 細川晶生

 

坐骨神経痛・・・一般的には、さまざまな原因で坐骨神経が刺激(圧迫・絞扼)されて生じる下肢放散痛を意味する。病名ではない。症状名である。実際のところ、グローバルな徒手医学分野の研究が発展するにつれて、坐骨神経が本当に圧迫(絞扼)されて起こる真性坐骨神経痛と、圧迫(絞扼)されてないが症状が生じる偽性坐骨神経痛とに分類できることが判明してきている。現在、整形外科では、真性坐骨神経痛に関しての研究が特に進んでおり、内視鏡を使ったレーザー焼却術をはじめとしてこれからの発展が期待される。その反面。偽性坐骨神経痛に対する根本治療は積極的にはあまりされていないのが現状といえる。

 

 

真性坐骨神経痛

 

①根性坐骨神経痛・腰椎性坐骨神経痛 ・・・椎間孔において坐骨神経の神経根が圧迫され、痛みがおこるタイプの神経痛。

 

 ⇒ 椎間板ヘルニア・・・ほとんどは片側性。L4/5(第5腰神経), L5/S1(第1仙骨神経)に多い。髄核の後方変性・側方変性。繊維輪の亀裂。遺伝的要素もある。まれに中心性ヘルニアが生じることもあり、この場合、馬尾神経症状や膀胱直腸障害を伴うことが多い。

 ⇒ 椎間板狭少・・・・加齢による椎間板の水分減少。椎間孔が狭くなる。

 ⇒ 腰部脊柱管狭窄症・・・加齢により脊柱管が狭くなり馬尾神経を圧迫する。間欠性跛行をともなうことが多い。

 ⇒ 変形性脊椎症・・・加齢により脊椎が変形、骨棘化し周囲組織を圧迫する。

 ⇒ 脊椎分離すべり症・・・椎弓の疲労骨折(脊椎分離)と上位椎体の前方変位(すべり症)

 

②梨状筋性坐骨神経痛(梨状筋症候群)・・・梨状筋による神経絞扼によって起こるもの

 

 

*徒手療法において有効な対処法として考慮すべきこととして・・・

 

「神経絞扼のダブル・トリプルクラッシュ症候群」

 

「神経炎・神経周囲炎」

 

「椎間板の側滑、後湾(マッケンジー理論)」

 

「多裂筋の浮腫」

 

・偽性坐骨神経痛

 

・症候性坐骨神経痛(偽性坐骨神経痛)・・・ 神経の圧迫が原因ではないもの。

 

⇒筋スパズムによるもの。
例   仙腸関節機能異常・変異による周囲筋のスパズム化(非化膿性仙腸関節炎)

 

⇒活性型筋筋膜トリガーポイントの発生によるもの

 

⇒放散痛部位の単純な筋短縮・硬縮・緊張。

 

⇒いわゆる「冷え」、血行リンパ流不良、脳脊髄液流の異常

 

⇒自律神経異常、ホルモン異常  ・・・など

 

 

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